kluster

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ドラゴンの吐き出すブレスよりもはるかに地味な小さい炎はあっさりとキャノピーを溶かして穴を開けると、その穴をどんどん広げていく

 ラウラのように氷の粒子を纏って姿を隠すことはできない―――――――似たようなことはできる―――――――けれど、その代わりに俺の持つ属性は彼女よりも攻撃的なのだ

 腕が通過できるくらいの大きさになった穴の中へと、炎を噴射した状態の左手をぶち込む

ガラスの溶ける臭いが充満しているコクピットの中へと、戦闘機を包み込む冷たい風と共に入り込んだ俺の左腕は、操縦桿を握りながら機体を何度も急旋回させたり、急降下させていたブラドの左肩をあっさりと貫いた

 パイロットスーツの表面を溶かし、そのままブラドの腕を焼き払う

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「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…………ッ!!」 血や肉が焼けていく臭いが、ガラスの溶ける臭いと混ざり合いながらコクピットから追い出されていく

こういう臭いは、戦場で何度も嗅いだ

 あのヴリシアの戦いの時も、戦場のど真ん中ではこういう臭いがしていたのだ

「久しぶりじゃないか

俺に会うためにステルス機まで持ってきてくれるとはなぁ!!」「こ、この…………ッ!!」 操縦桿から一旦手を離し、腰のホルスターからコルトM1911を引き抜くブラド

.45ACP弾のストッピング・パワーは確かに脅威的だけれど、キメラの外殻を貫通することは不可能だ

だから俺はブラドがトリガーを引くよりも先に血液の比率を変え、コクピットの中に突っ込んでいる左腕や頭を外殻で覆う

 その直後、ブラドのコルトM1911が火を噴く

スライドがブローバックし、マズルフラッシュの中から大口径の.45ACP弾が躍り出る